中央アルプス中部 傘山(1542.1m) 2016年5月21日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 5:43 ゲート−−6:18 第一展望台−−6:20 林道を離れる−−6:35 第二展望台−−6:49 第三展望台−−6:57 傘山 6:58−−7:18 林道−−7:40 ゲート

場所長野県上伊那郡飯島町
年月日2016年5月21日 日帰り
天候
山行種類一般登山籔山
交通手段マイカー
駐車場車止め前に広い駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望東側が開ける
GPSトラックログ
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コメント与田切川沿いから上がっている林道から往復。標高1065mまでマイカー可能でここで施錠された車止めあり。地形図通り標高1270mで林道を離れて登山道が始まり山頂までよく整備されている




傘山登山口への林道入口 車止め手前の広い駐車場
駐車場の写真。かなり広い
傘山へ続く林道 施錠された車止め
林道をショートカット。ほぼ藪無し 獣道
尾根に出る。上部の林道まですぐ 林道途中の第1展望台
第1展望台から見た中ア中南部
林道から尾根に乗り移る個所。標識あり 登山道も整備完璧
1350mは簡単な露岩帯。左は迂回路 1360m。矮小な樹木のトンネル
第2展望台(1390m) 第2展望台から北東側の展望。霞んでいる
1440m地点。唐松植林帯 1470m。西へトラバースする
第3展望台(1500m) 第3展望台から見た池ノ平
1510m地点 傘山山頂
東へ下る尾根の標識 御嶽方面の道も明瞭
北西へ下る尾根の標識 こちらも明瞭
山頂のポスト 展望台
傘山山頂から見た中ア中南部
傘山山頂から見た空木岳 傘山山頂から見た伊那盆地
駐車場到着 往路で気付かなかったがゲートには杖が多数あり


 傘山は田切岳から東に伸びる尾根上にあり登山道も存在する山。伊那谷の登り残しの数少ない山の一つである。今年は暖冬で春も暖かかったが5月は既に暑いくらいで日中の気温は30度近い日が続いている。こんな中では高山に逃げたくなるが、まだ朝方の気温は低いので早朝のうちに登れば快適だろうとの判断で、今回は伊那谷南部未踏峰を一掃すべく向かった。

 登山口は傘山南東尾根の林道。ここは数年前に何度か来たことがあるが毎回雨に降られて登るのを諦めている。今回は天気の心配はないが林道がどこまで入れるか。以前は荒れて普通車では途中までしか入れなかったが、最近の記録を見ると林道途中の町民の森まで入れるようだ。

 駒ヶ根ICで下りてさらに南下、与田切川沿いの車道を上がっていき目的の林道分岐に到着。いつのまにか入口付近は舗装されていてその先のダートも以前よりは状態は良好であった。林道入口には傘山の案内標識も出ていた。ただしダートの路面はそれなりにデコボコはあるので低速走行だ。町民の森の看板が現れて少し進んだ地点、標高1064mの平坦地に広い駐車場が登場。まだ林道は続くが施錠された車止めのチェーンがかかっているのでここから歩きだ。

 車止めを越えても良好な林道は続く。地形図を見ると林道が大きくジグザグっているので斜面を直登してショートカットすれば効率的だ。幸い、標高1110m付近の斜面は植林で林道近くを除いて藪は少なく簡単に歩けそう。浅い谷地形で林道を離れて斜面を登る。軽い下草地帯を抜けると草も消えて歩きやすくなり、斜面には獣道が登場。谷を直登してくれればいいがトラバース気味ながら登っているのでそれに従い、尾根が近づいてからは獣道を離れて適当に登る。尾根上には薄い道があり、林道に向かって傾斜のある登り区間は明らかにジグザグの道形が残っている。今は使われなくなったが昔は造林作業道だったのだろう。

 林道に出て次の小尾根でさらにショートカットしようかと思ったが、最初のヘアピンカーブより先は法面が続いて取り付くのが難しい。戻って斜面に取り付くのももったいないので素直に林道を歩く。尾根を回りこんで標高1260mでほぼ尾根直上に林道が移ると第一展望台の標識が登場し簡易トイレもあった。ここは西側の展望が開け、かなり雪が減った南駒ヶ岳を中心とした中アが見えていた。目が行くのはやはり田切岳。傘山から尾根が続いているのでここから登れないわけではないが、深い笹藪漕ぎを覚悟する必要がある。この時期では笹ダニにも要注意だろう。

 展望台の先で林道が尾根から離れて左を巻き始めるところで登山道は林道から尾根上に移る。明瞭な道と案内標識があるので見落とすことはないだろう。かなり良好な登山道で利用者の多さをうかがわせる。もちろん整備もしているのだろう。植生は自然林で笹はまだ無い。

 標高1350mで道が分岐、直進は岩場となっているが大した岩場ではなく小さな露岩で通常登山道の範疇だろう。左の巻き道はこの岩場を迂回するための道らしいが、危険性ゼロに思えるので直進。岩が小さいので手を使って登るような場面もなく短距離で通過して巻き道に合流した。

 矮小な新緑のトンネルを抜けて緩やかな尾根を登り標高1390mで尾根北側の樹林が開けた第二展望台が登場。残念ながら霞がかかって遠くの山並みは見えない。

 標高1400m付近から傾斜が出てくると新緑の唐松植林帯に突入。相変わらず道はいい。標高1470mで左へとトラバースして一つ西側の尾根に乗り換える。標高1500mで開けた場所に出て第三展望台の表示があり南側の展望が開ける。この先は東は唐松植林、西側は自然林でブナやミズナラなどの広葉樹に混じってシラビソも見られた。通常ならもう笹藪が出てきてもおかしくないのだが、周囲には笹は見当たらない。

 尾根を登りきると傘山山頂に到着。いかにも手作りの木製展望台があるが、それが無くても東側が大きく開け空気の透明度がよければ南アの展望台だ。しかし先週に引き続いて天気はいいが空気が澱んで遠望が効かなかった。西側は立ち木の間から中アが見える。まだ時刻が早いので空木岳山頂は無人だろうか。

 山頂から東に降りる尾根上にも道が付けられ「御嶽登山口」となっている。北西に下り黒覆山や田切岳へと続く尾根にも刈り払われた道が付けられていて「傘山〜大持山 尾根ルート」となっていた。ただし整備されておらず危険個所があるとの案内標識あり。刈り払いが途中で終わって藪になるのか、それとも刈り払いは大持山まで続くが危険個所の安全対策が完璧ではないという意味なのかまでは不明だ。ちなみに標識によると大持山は1710m峰のことで地形図記載ではないので私の目的地には入らない。

 帰りは林道ショートカットを含めて往路を戻る。駐車場に戻るまで誰にも会わなかった。

 

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